Open eVision―パフォーマンスを限界まで引き出す

Product / 04.2022


Euresysは、業界で認められたOpen eVision画像処理ライブラリ組み込みシステムを提供することにより、より分散化されたデバイスベースの専門知識と処理のトレンドに対応しています。

撮像組み込みシステムはより小さく、より安価になり、消費電力も少なくなる一方で、これらの一元化された画像処理が不要なシステムにOpen eVisionライブラリを移植できるため、マシンビジョンのメーカーとインテグレーターが処理のデプロイを迅速に行えるという柔軟性が提供されています。
今日のOpen eVision 22.04リリースは、x86プロセッサでの実行に加えて、Raspberry Pi、Nvidia Jetson、Xilinx Kria K26 SOMなどの64ビットLinuxを実行するARMv8-A互換プロセッサ、およびADLink Neon-2000、IDS NXT rio、Lucid Triton EdgeまたはBaumer AXシリーズなどの多くのスマートカメラでも実行できます(その他さらに追加予定です)。
Open eVisionの全18このライブラリは、3D検査、ディープラーニング、サブピクセル測定、アライメント、表面検査、OCR、1D/2Dコード読み取りを含め、ARMにも対応しました。GPUを使用したディープラーニング機能の高速化も近日公開されます。

Open eVision Studioアプリケーションは組み込みシステムように提供されていませんが、全バージョンのOpen eVisionに互換性が備わっており、たとえば、Open eVision Studioを使ってWindows PCでモデルファイルを開発して保存し、組み込みシステムでARMバージョンでそのファイルを使用するといったことが可能です。選択したターゲットの機能によっては、ターゲットプラットフォーム自体でプログラムをコンパイルするか、Linux x86 PCでクロスコンパイルを実行してからターゲットに送信することができます。
 

図1: 2つのインスタンスのOCR2を実行する組み込みシステムの例(白地に黒と黒地に白)


新しいリリースには、その他、以下のようなメリットが含まれています。
  • ライブラリの改善
    • 比較によるEasy3DMatchの感度の増加
    • EpointCloudFilter  によるポイントクラウドのノイズのフィルタリング
    • 3DViewer 形状による幾何学的特徴の具体化機能
    • Eye Dome Lighting(EDL)による3DViewerの3Dレンダリングの改善
  • ファーマコードリーダー
  • OEM キーの拡張によるEuresys Neoドングル使用アプリケーションの保護